動物たちも年齢を重ねると、生活習慣病や心臓病、白内障など、さまざまな病気にかかりやすくなります。これらの病気を発症すると、検査や治療、手術によって、多大な時間と費用が必要となります。言葉の話せない動物たちにとって、病気を予防し、早期発見できるか否かは、飼い主さんにかかっています。
健康状態を知るためには、多くの検査方法と項目があります。当院ではスクリーニング検査として以下の10項目の検査を行っています。
- 心電図検査
- 心臓の電気活動を検査します。
- レントゲン検査
- 胸部、腹部をそれぞれ2方向で撮影し検査します。
- 超音波検査
- 心臓および腹腔内を検査します。
- 血液検査
- 貧血の有無
- ヘモグロビン濃度
- 赤血球数
- 白血球 血小板数
- 腎機能
- 肝機能
- 血糖値
- コレステロール値、などを測定します。
- 尿検査
- 多項目試験紙検査
- 顕微鏡検査
- 比重測定を実施。
- 便検査
- 直接法および浮遊法で検査します。
- 口腔内検査
- 肉眼的所見による歯石や乳歯遺残、腫瘤の有無を確 します。
- 眼検査
- 肉眼的所見、直像検眼鏡検査を実施します。
- 血圧検査
- 収縮期血圧、拡張期血圧を測定します。
- 一般検査
- 肉眼的所見
- 触診
- 聴診
- 打診などを実施し、体重 体温、体脂肪率(犬のみ)なども測定します。
言葉を話せない動物達の健康維持には早期発見と予防がとても重要です。動物達の寿命は人間の1/4から1/5であることを理解し、この検査を継続することでより意味深いものとなります。動物達が少しでも長く元気でいられるように心から願っています。